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真っ白な雪原でビール/12月21日
- 南緯-69.00度、東経35.10度
昨日から、昭和基地から約30キロ内陸に入った、S17という地点に来ています。昭和基地の近くにある「とっつき岬」から17マイル、ということだそうです。
滑走路のある拠点なのですが、冬は使用できません。太陽が昇らない極夜が続き、目視飛行ができないからです。夏の間だけ使用するので、使えるようにする作業をするのです。
昨日、この地点に入ったのは、南極4回目、装備・調理担当の藤沢正孝隊員(57)をはじめ5人。ヘリコプターで、なーんもない所に5人と荷物がぽつんと降ろされ、ヘリは去り、見渡す限り真っ白な雪原です。来ちゃったな、という感じで5人でたたずんでいると、藤沢さんが「ちょっと乾杯するか」。ビールを飲み、しばし南極らしい光景に見入り、作業開始です。ちなみに滑走路は雪に埋もれて見えません。置いてある雪上車のドアの目張りをはがし、動かせる状態にします。発電機を立ち上げ、資材の移動をしたりと、1日中作業が続きました。
夕食は、プレハブの発電棟の隣にある食堂です。雪から水を作り、お湯を沸かし、レトルトのうなぎのかば焼きを温めて。ご飯も炊きたてで、これまたビールがおいしかった~。
すべての作業が終了したのは午後11時すぎ。日は沈まず、いつまで経っても明るいのですが、それでも、太陽が低く落ちてくると、海と氷山がほんのりピンクに染まり、氷山の陰影もくっきりとしてきました。真っ白だと思っていた景色にもちゃんと色があり、動きがあるのです。一緒に雪上車で作業していた装備担当、越冬2回目の石崎教夫隊員(35)が「ここからの眺めがいいんだよ」なんて、教えてくれたり。
ちなみにトイレはほろ付のそりの中で、携帯トイレを使います。携帯トイレってどんなん? という方は、私の装備品を移した写真を見てください。
今日から、さらに48次隊の宮岡宏隊長をはじめ5人の隊員と、47次隊の1人、さらにしらせ艦員が16人入り、立ち上げ作業が始まっています。今年は日本とドイツが共同で、無人飛行機を飛ばして大気を観測する計画があったり、1月初旬には元宇宙飛行士の毛利衛さんらが、S17から昭和基地に入る予定です。
あっ、今、気象情報で2日後からブリザードが来るとか来ないとか。帰れないかも~。
[2006年12月21日 23時49分]