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口琴の音がびよよ~ん/2月9日

氷海を見つめながらホムス(口琴)を奏でる星野保隊員
photo070209-02.jpg ※画像クリックで拡大表示

 最後の宿泊野外取材を終えて、昭和基地に戻ってくると、入れ違いに、夏隊同行者の高崎聡子さん(29)が観測船しらせへ戻るところでした。

 彼女はこれで昭和基地とも、越冬隊員ともお別れです。ヘリポートでは宮岡宏隊長をはじめ、多くの越冬隊員が1列になって高崎さんを握手で見送りました。ネックウオーマーを目元まで上げ、ヘルメットをかぶっているので表情は分かりませんでしたが、さみしい、うれしい、帰りたい、帰りたくない…いろんな気持ちがあるんだろうな。同時に、自分が昭和基地を去る時、どんなことを思うんだろうと、間近に迫った帰艦の日を前に、考えずにはいられませんでした。

 お別れといえば、しらせから夏作業支援に来ている自衛隊員も、明日でみんな船に戻り、昭和基地は観測隊員だけになります。今日の夕食はお疲れさまバーベキューでした。

 さて、野外取材の話。生物チームはぬるめ池という湖での湖沼観測をしました。海が囲い込まれて湖になった塩湖で、なめるとほのかにあまじょっぱい感じです。深くなるほど塩分濃度が高くなるそうです。水は真水の状態から凍り始めるので、沈んでいく塩分で下の方が濃くなるのだとか。なるほど。

 観測をすべて終え、ヘリコプターを待っていると、菌類を研究する星野保隊員が何やら、見たことのない物を取り出しました。「ホムス」という鉄製の口琴(口で奏でる琴)でした。2年ほど前、ロシアのヤクーツクで出会い、南極でやってみたいと、日本口琴協会(あるんだ、ホントに)の通販で7500円で購入し、持ってきたそうです。どんな音がするかというと、びょ~ん、びよよ~んってな感じ。

 ホムス歴3カ月の星野さんは特訓中だそうですが、いろんな奏法があるんだそうです。雄大な氷海を見詰めて、びよよ~んと音を鳴らした星野さんは「気持ちいいですね」と、照れながらも満足そう。その後「あっ、また、本業の生物に関係のないネタを提供してしまった!」と言ってましたが、大丈夫です。「ここでは不完全地衣類が見られたのは非常に良かったです」と、熱心に語っていた顔は忘れてませんよ~。

[2007年02月10日 13時38分]


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